Gibson HG-20 (1929-1933)

CONDITION: | EX++ |
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TOP: | Spruce |
SIDE BACK: | Maple |
FINGER BOARD: | Rosewood |
BRIDGE: | Rosewood |
NUT WIDTH: | 44.2mm |
BRACING: | Non Scalloped X Bracing |
PICKGUARD: | ー |
SCALE: | 630mm |
BINDING: | White (TOP) |
TUNER: | Original |
CASE: | Chipboard Case |
超レア!
1929年から1933年のごく僅かな間にしか製作されなかったHG-20が入荷しました!
当時、ハワイアンギターとしてカタログに載っていましたが、実際にはスパニッシュスタイルのセットアップで販売されていたようです。
この機種より前にLシリーズでは14Fジョイントが既に存在していましたが、カタログ上では14Fジョイントとして紹介された初めてのGibsonギターです。(1929年から1933年の製作ですが、1932年のカタログにしか登場していないようです)
ハワイアンギターではありますが、ドレッドノートスタイルのこの機種がこの後に続くGibsonのJモデルの始まりであり、この後にJumboやJ-35、J-45と発売されることになります。
TOPはスプルース。
塗装は当時チョコレートブラウンと名付けられた濃いブラウンカラーです。
S/Bはメイプル。
サイドにはバーズアイが出ているメイプルが使われており、S/Bどちらも単板の仕様です。
黒いヘッドには白いシルクスクリーンのGibsonロゴ。
チューナーはオリジナルで、当時1933年頃のL-00などにも使われていたブラス製のチューナーです。
指板、ブリッジはローズウッド。
ポジションマークはパールのドットで、ブリッジはレクタンギュラーです。
丸いサウンドホールの周りにはワンリングのロゼッタ。
ピックガードはなく、ボディトップに4つFホールが空いています。
ボディのバインディングはトップのみで、ホワイトです。
丸いサウンドホールに加えて、Fホールが4つある時点で既にユニークなのですが、内部の構造はもっとユニークで、サイド材に沿って内側にリムが入っており、ボディサイドから吊るされているような形になっています。
当時、このデザインは共鳴特性や音量を大きくするために考えられたようで、この設計独特のサウンドをこの機種は持っています。
チューナー、ナット、フレット、ブリッジはオリジナル。
サドルとブリッジピンは交換されています。
ピックアップが取り付けられており、L.R.Baggs iBeam Passiveが付いています。
ボディトップとボディサイドの左肩部分にクラックの修理がありますが、年式を考えるととても綺麗なコンディションです。
ボディエンドのジャックがミニピン仕様になっており、当店にケーブルがない為、動作確認は出来ていません。
太く、乾いた、素晴らしいGibsonサウンド!
ブルースやラグタイムで弾いたら最高の1本だと思います!
メイプルS/Bですが、とてもウッディなトーンで、ちょっと他にはないこの機種特有のサウンド。
ハイポジションを弾いてもそのまま音が太いですし、カポを付けた時の音もとても良いと思います。
HGシリーズですが、ナット幅44.2mmで、ネックもそこまで太くない嬉しい仕様です。
コレクターズアイテムとしても素晴らしい1本だと思います。
是非この機会にご検討ください!