Martin OM-45 Custom (2013)

2013年製のMartin OM-45 Customが入荷しました！

夢のようなスペックのギターで、アディロン&ブラジリアン、エボニーロッド、バーフレット、ニカワ接着の1本です！

この1年後にOM-45 De Luxe Authentic 1930が11本製作されますが、そのギターに次ぐオリジナルに近いスペックのギターかと思います。

TOPはアディロンダックスプルース。

冬目が太く、整った杢目のとても質感の良いアディロンダックです。

アイジングトナーのないナチュラルカラーで、自然な焼け方がとても上品なルックスです。

S/Bはブラジリアンローズウッド。

真っ直ぐ流れる綺麗な杢目のブラジリアンローズウッドで、こんな杢目の材はとても貴重だと思います。

ヘッドにも同じくブラジリアンローズウッドのプレート。

アイボロイドのバインディングが巻かれ、セレクトアバロンのトーチインレイが様々な色に輝き、とても綺麗です。

チューナーはオリジナルでゴールドカラーのウェーバリーが付いています。

指板、ブリッジはエボニー。

ポジションマークは1Fから入るGEスタイルのスノーフレークインレイ。

そして、フレットには1933年まで使われていたオリジナルと同じバーフレットが打たれています。

ブリッジは30年代スタイルのベリーブリッジで、ロングサドルの仕様です。

サウンドホール周りにはアバロンの入った45スタイルのロゼッタ。

ピックガードは鼈甲柄で、後期のOMスタイルのラージタイプが付いています。

Style-45の特長でもあるボディ全面にアバロンのトリム。

バインディングはアイボロイドの仕様です。

ネックはModified Vシェイプで、オリジナルのOMと同じエボニーロッドの仕様。

OM-45GEは通常のアジャスタブルロッド採用でしたので、ここで大きくサウンドが異なり、エボニーロッドの方がオリジナルのOMの音の雰囲気にかなり近づくと思います。

接着はニカワを使っており、ここもOM-45GEとは違うスペックです。

経年変化でバインディングの縮み、ボディトップ左下に塗装のウェザーチェックありますが、傷という傷はないニアミントコンディションの1本です。

アディロンダックスプルース&ブラジリアンローズウッドのOM-45としては、

戦前のオリジナルのOM-45が1930-1933年の間に40本。

OM-45 Deluxeは1930年に14本。

OM-45 Golden Eraは1999-2005年の間に123本。

OM-45 Deluxe Golden Eraが1999年に14本。

OM-45 De Luxe Authentic 1930は2014年に11本製作されました。

似たようなカスタム品が何本あるのかは分かりませんが、S/Bブラジリアンローズウッドでここまでのスペックのギターとなると相当数は少ないと思います。

オリジナルのOMのようなふわっとした出音で、素晴らしいサウンドのギターです！

エボニーロッドなので、Tバーロッド等のような金属音がなく、とてもウッディで深いサウンド。

そしてニカワ接着らしい抜群のレスポンスの良さで、近年マーチンとして最高のサウンドの1つだと思います。

アディロンダックスプルースですが、音は固くなく、ハリがありながらもしなりのある出音で、ブラジリアンローズウッドらしいクリアなサウンドは絶品です。

ウッディなトーンに45スタイルの綺麗な倍音が乗っかって、究極の45サウンドの1つだと思います。

これがD-45になってしまうと、エボニーロッドの仕様というのは基本的には存在しませんので、OM-45ならではの極上のトーンだと思います。

OM-45GEも素晴らしいギターですが、その遥か上を行く完成度の高さだと思います。

オリジナルのOMを知っていると、やはりエボニーロッドのサウンドというのが再現する上でとても重要だと思います。

近年マーチンとして、一生物に相応しいドリームギターの1つだと思います。

ちょっとこのサウンドを超える近年のマーチンというのがパッと思い浮かびません。

是非ご検討ください！本当に素晴らしい1本だと思います！

※ケースに少し傷と僅かな汚れがございます。